「仕事」 2
どんな仕事だって、それが社会的に有用な役割を果たしてる限り、とても大切なことなのだと蛙は思う。
それでも、一般に、3Kとか賤業とかいう「言葉」が通用するのだから、この国の社会通念がどれ程差別を容認するようなものとして形作られているか、明々白々というところだよね。
その昔、朝田善之助という人がいて、同盟の委員長なんかやってたわけだけど、蛙は、この人とじぇんじぇん付き合い、なかったのに、何故だか、大ッ嫌いッ!
まず、今でも同盟の多くの活動家が信奉している「三命題」ってのがあって、こりゃ朝善が言い出したことなんだけど、蛙はとっても胡散臭いって思ってるんだ。
いつかきちんと、死ぬまでには「反論」を書いておきたいって思ってる。
いいたいことをちょこっと言えば、一つには「ドイツイデオロギー」の剽窃というか戯画化というか、そういうとこ、あるし、何よりも、「君ッ!それってトートロジーそのものでないかいッ!」てなことになる。
思想的に低劣なのに威力だけは立派なんだ。
それと、彼が提唱した「三シー運動」てのがある。
部落の若いモンは頑張って勉強して、「教師・医師・弁護士」になってかなきゃなんない。
三つの「シ」で「三シー運動」ちゅうわけだ。
識字運動でもそうだけど、蛙が学んできたことは、「字を知って、字を知らぬ人を馬鹿にするようになるんならハナッからやめておいた方がいい」ということだ。
確かに、それら「三シー」を運動が育て上げ、そのことが運動に返されていく、そういうことを目指した気持ちは分からんでもないけれど、「三シー」がなんぼのもんじゃいって蛙は思う。
実際、その成果にあまりお目にかかったことがない。
どんな「仕事」も、その意義が正しく評価され、人々が互いを尊敬しあえる、そういうことを部落解放運動は目指してきたはずなんだ。
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