山下さんの本から思うこと
昨日、日曜の朝日新聞〈読書〉欄で、山下 力さんの「 被差別部落のわが半生」(平凡社新書)が紹介されていましたね。
ぼくは発売された時点ですぐに買って、あっという間に読んでしまいました。
現在、貸し出中で、今は手許にはありませんけど。
「良い本」の部類にははいるのでしょう。
「部落問題」についての「ひとつの見方」として、また、この三十年ばかりの運動について考えてみる参考資料として、そして「部落解放運動を闘ってきた一人の男の生き様」を知るという点で、「まじめな本」だとは思います。
ぼくの立場からは、たくさんの疑問符はつきます。
ずっと以前、朝日新聞に山下さんが記事を投稿された折から、「ちょっと違うんじゃない?」ということも思っていました。
それは、おいおいこのページで触れていくことになるでしょう。
今日は、一点だけ。
奈良県の事情は、ぼくは知らない。
現実として、同盟中央本部に属する「川口県連」と、それを割って出た「山下県連」の二つがあるという風に一般には言われる。
言うに言えない苦労話もあるのだろう。
最後まで、「分裂回避」の努力もされたのだろう。
ぼく自身はどちらに与するということもない。
残念な話だと思うだけだ。
双方の組織に、それぞれ真面目な活動家がいる筈だ。
いらぬ「敵対関係」が再生産されていくことはどうしても避けられないのではないだろうか。
一旦、「分裂」をすると、その「裂け目」は拡大するばかりで、修復の困難はとんでもないものになる。
山下さんの本を読む限り、具体的な活動のスタイルなどは、そんなにぼくとも変わるものではない。
川口さんの「欠点」もたくさん聞いている。
強いて、「事情」を知ろうとは思わない。
ただ、「真面目な取り組みの中で、運動が一本化されること」を切に望むばかりだし、冷たい言い方だが、兵庫にとって「他山の石」として教訓にさせてもらうという他ない。
そう、ぼくは思います。
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